店名 鶴
場所 バンコク セントラルワールド6階
最近タイ人の価値観がものすごく変わってきたと思います。一昔前はタイ人は物を買うのにまず値段で判断していました。とにかく安いものが正義です。当然品質は下がるので、いきなり動かないドライヤーに電気ポット、メニューと実物が大違いのレストラン、硬くて噛めないステーキ等々。ネタには困らないものであふれていました。
しかし最近は品質が良ければ高価なものでも売れるようになってきました。たとえば大手スーパーの食料品コーナーに入ると、いきなり目の前にジュースが山のように積まれています。フレッシュさが売り物でオーガニックを強調した健康志向のジュースです。しかし値段を見ると1本220B(800円)。朝の目覚めに1本と謳っていますが、朝からこんなジュースを飲んだら人一倍働かなくてはなりません。
日本人の私でもビビるような商品がまるで踏み絵のように置いてあるので、タイも変わってきたのでしょう。
さて今日はそんな中でもかなりいいお値段のうどん屋鶴に行ってきました。前に至高うどんに行きましたが、ほぼ同じような高級うどん屋です。場所はセントラルワールドの6階、とんかつ和幸の隣にあって両店ともいつも人だかりがしています。
元々この店はアソークで小さな路面店から始めたものですが、あっという間に評判を呼んでセントラルワールドという晴れ舞台に打って出たのです。開店当初から賑わっていたので、うまくSNSで宣伝したのかもしれません。
さてお昼少し前に入店しました。まず最近の流行りとしてメニューは携帯でQRコードを読み込んで注文する方式です。おじさんには辛いやり方なので店員に来てもらいます。店員も面倒くさくなったのか隠してた紙のメニューを出してきます。
今回は噛み応えを確かめたかったので、冷やし系の明太子クリームを頼みました。それに海老1本追加です。
うどんの値段は380B(1500円)です。
ほどなく注文の品が来ます。
第一印象はすごく丁寧な盛り付けと感じました。ピンクがかったスープにうどんがきれいに巻かれています。私はこの時突然なんでこんな高いものが売れるのか分かった気がしました。
ああ、この丁寧さにお金を払うんだな
今まで安くて雑なものばかり見てきたタイ人は、おそらくこの丁寧さに感激したのではないかと思います。
うどんは中太でこしもあって美味しいです。明太子も十分な量を使っているのでほどよい塩味です。まるでパスタを食べているようです。海老はあまりいい海老とは言えないようで衣の味しかしませんでした。
それでも日本人が食べてもかなり美味しい部類に入ると思います。メニューもまだまだたくさんあるのでリピートしたくなります。
帰るころには12時を回っていたのでほぼ満席になりました。
お店の情報
https://www.facebook.com/tsuruudon/
グーグル評価 4.6
評価
雰囲気 4
サービス 4
味 4.5
リピート率 4.5
総合評価
セントラルワールドに出店するとは、単なるB級グルメ店だと思っていたのにびっくりです。確かに味は美味しいのですが、本当にこの値段でタイ人に受け入れられるか疑問でしたが、隣の和幸に負けず劣らずの賑わいです。
前回至高うどんにも行きましたが、こちらの方がコシがあって私は好みです。それから最近の注文スタイルはメニューのQR読み込み方式に変わりつつあります。おじさんの頭も変わっていかないといけません。